○今週のとりあえずこれを聴け
ラッパガリヤ「ヤバスギルスキルpartⅡ」
この頃の我リヤは「ラッパガリヤ」とするのが正しいんだよ。まじクラシックとしか言いようないとしか言いようない。
NICK-BOによる①「イントロ」からくそ不穏な空気が忍び寄ってくる。ヒップホップそのもの。そして割れたマイクのライブ録音のコール&レスポンス。約10年前のコールにレスポンスを返す俺。あがる。
②「ヤバスギルスキルpartⅡ」はラッパガリヤの二人のライムも相当やばい(MCQの『お前に放射されるのーだ』とかやばいよね)が、客演のノロイのスキップも引けをとらずやばい。『磨くに尽き、るヤバスギ、ルスキ、ル、パートツー』とかフロウがぶっ飛んでる。この曲はoriginal mixとhelix"12という二つのバージョンが入っているんだけど、ラップは全部が録り直してあって、後者のほうが若干テンションが高く、MCQなどは意図的に音程をつけていてかっこいい。スキップはかなり伸びやかに歌っているんだけど、トラックがまた不穏な感じのダークな音なもんだからその醸す雰囲気たるや尋常ではない。山田マンはまた硬いフロウでライムも面白いんだけど、MCQとスキップに華がありすぎるためか少し影が薄れている。
インドープサイキックスによるインストを挟んで、④「人間太鼓箱」これがまた格好いい。HEAVY−Qの異名を持つMCQの息遣いが聴こえるビートボックスにMCQ自身とノロイのポーリーのラップが乗っている。ポーリーは『どきなトーシロ 俺ら走馬党 韻の申し子』と鼻息も荒く、MCQはそれに反して落ち着いた貫禄を見せ、自身のバースの最後に口スクラッチを挟むなどのユーモアも垣間見せている。


○上の解説書いてる間にテンション下がってきて辛かったんだけど、このEPは冗談抜きに格好いいです。